この記事では、糖尿病と手の指がつることの関係性について書かれています。
糖尿病には、神経障害など複合的な要因で、手の指がつりやすくなってしまう原因となっている場合があります。
では、どのような症状があれば糖尿病を疑うべきなのでしょうか?
糖尿病の主な症状は以下の5つが代表的です。
- よくのどが渇く
- 異常に食欲がある
- 身体がだるく疲れやすい
- おしっこの回数が多い
- 食べても痩せる
複数当てはまるようであれば、糖尿病の可能性もありますので、一度病院へ受診してみることをオススメします。
気になる方はさらに詳細を一緒にみていきましょう。
糖尿病と手の指がつることの関係性と改善方法
糖尿病とは、血糖値を調整するインスリンとよばれるホルモンが、
うまく働かなくなり、血糖値が高い状態が続くことで、いろいろな症状があらわれる病気です。
糖尿病は、よく名前をきく身近な病気ですが、危険な病気の引き金になるため油断はできません。
糖尿病になると、こむら返りや手の指がつってしまう有痛性痙攣が起こりやすくなると言われていますが、厳密な原因はわかっていません。
一般的に説明されるのは、糖尿病による症状が複雑にからんで引き起こされるとされています。
- 糖尿病による神経障害
- 高血糖から電解質のバランスが崩れる
- 糖尿病に伴う腎機能低下
うえのような原因が考えられますが、明確な因果関係はわかっていません。
糖尿病のメカニズム
食べ物は、胃や腸で消化されるとブドウ糖に変わります。
作られたブドウ糖は、血液の流れによって細胞に運ばれ、蓄えられるのです。
血糖値とは、このブドウ糖が血液中にどれくらいあるかの数字で、通常はご飯を食べたあとに上昇します。
血液中のブドウ糖を細胞に運ぶサポートをしているのが、ブドウ糖です。
インスリンはブドウ糖を内蔵や筋肉、脂肪の細胞に運んで、エネルギとして使ったり蓄えたりする役割があります。
ブドウ糖はインスリンによって、細胞に運ばれて脳や筋肉や内蔵で消費され、血糖値が下がってくれます。
何らかの原因により、インスリンが分泌されなくなると、血糖値が高い状態が続いてしまい様々な合併症をおこしてしまいます。
これが糖尿病のメカニズムです。
最初は、初期症状もあまりないので、気づかないうちに進行してしまう危険があります。
糖尿病の原因は、生活習慣と遺伝
糖尿病はインスリンの分泌が遺伝的に不足するⅠ型糖尿病と、インスリンの働きが生活習慣によって低下するⅡ型糖尿病があります。
日本人は糖尿病の方のなかで、Ⅱ型の糖尿病といわれています。
厳密にいえばⅡ型糖尿病にも遺伝的要因がありますが、食べ過ぎや運動不足による肥満、ストレスなどの生活習慣が関係しています。
進行すると全身にさまざまな症状があらわれる
糖尿病の初期は、自覚症状がないことがほとんどです。でも、進行すると全身にさまざまな合併症があらわれてきます。
とくに神経障害、網膜症、腎症を3大合併症といい生活に大きな支障がでてしまいます。
糖尿病の発症から高血糖を放置していると、
5〜15年合併症があらわれてくるので、必ず病院で治療をおこないましょう。
神経障害
合併症のなかで、もっとも早期にあらわれるのが神経障害です。手足のしびれや脱力感、筋肉の萎縮が主な症状となります。
手の指がつる現象とも関わりが深く、末梢神経への血液循環が悪くなることで、こむら返りが頻発するのではと推測されます。
網膜症
血糖値が高いことで、目の血管の流れがわるくなり視力が低下してしまいます。最悪、失明にいた場合もあります。
腎症
腎臓の毛細血管の流れが悪くなり、老廃物の濾過ができなくなってしまい人工透析が必要になります。
腎症によりつる症状があらわれることもあります。
糖尿病の治療は食事や運動、薬によってコントロールする
糖尿病は病院で血液検査や尿検査で、診断されます。内科を受診すればどこでも検査してくれると思いますが、
糖尿病の専門医に相談すると、より専門的な治療を受けることできます。
糖尿病の治療は、血糖値を正常範囲内におさめて、恐ろしい合併症を予防することが大切です。
とくに日本人はⅡ型糖尿病の方が多いですから、食事療法や運動療法をしっかり守ることで血糖値のコントロールはかなり改善します。
これでも改善しない場合はお薬で調整することになるので、糖尿病の症状にこころ辺りがある方は必ず病院を受診してみましょう。
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