何もしていないのに、涙目になったり、涙がこぼれでたりする。
それは蓄膿症が原因で涙の排出が出来なくなってしまっている場合があります。
ではなぜ、蓄膿症は鼻の病気のはずなのに、目に涙がたまるといった症状がでるのでしょうか。
実は、蓄膿症は様々な合併症を起こし、中には目にくる場合もあるのです。
たんなる涙だからと侮ってはいけません。
蓄膿症が引き起こす合併症の涙の病気についてみていきましょう。
蓄膿症の症状で涙がたまる理由
鼻と目には涙道といって目にたまった涙を鼻の粘膜へ排出する道があります。それを涙道といい、人間の目は乾燥しないように涙が分泌されますが、それを排出する役割を果たしています。でなければ涙がたまりっぱなしになってしまいます。
蓄膿症の合併症により涙道の鼻涙管という部分などが炎症でふさがってしまった場合、鼻涙管閉塞症(涙道閉塞症)という病気になります。
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ちなみに、この涙道ですが、泣いたときに鼻水が出るのは、涙が涙道を通って鼻の粘膜へと排出されているからなのです。
どんな治療をする?
生理食塩水を涙に流し排出されるかの検査や、涙道ブジーという細い針金状の器具でどこまで涙道が通じているのかを確認する検査を行います。
涙道閉塞症や鼻涙管閉塞症と診断されれば治療が始まります。
目薬では通常効果が出ませんので、シリコンチューブを閉塞部に設置する手術をします。
治らない場合は、人工的に涙の流れる道を作る手術を行います。
他の病気かもしれない?注意するべきポイント
蓄膿症の自覚または診断を受けた方は、目に異常を感じた時には注意してください。炎症が目で起こってしまうと結膜炎になりますし、膿がたまりすぎて視神経を圧迫し続けた場合は失明してしまう可能性もあります。
まずは、小さな違和感でも眼科を受診しましょう。その際には蓄膿症の疾患をもっていることをハッキリ伝える事が大切です。
涙が溜まらないように自分でできること!
涙道閉塞症、鼻涙管閉塞症は治療に手術が必要な病気です。自分で治療する事は出来ませんが、日常で目に負担をかけないようにしましょう。悪化してしまう前に病院で受診する必要があります。
まとめ
蓄膿症と関係する涙が出る目の病気には涙道閉塞症、鼻涙管閉塞症などあります。
治療法は専門医を受診して行われますが、基本的には感染を押さえる治療や涙の通り道を掃除するになります。目に負担をかけないように心がけることが大事になるので心がけてみましょう。
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