この時期、忘年会などで飲食する機会が増え、胃腸炎になりやすい方が増えると思います。またノロウイルスや嘔吐下痢症などで食べ物が食べられなくなってしまう方も増える時期でもあります。ここでは急性胃腸炎の食事のタイミングを考えてみましょう。
マスクなどで風邪予防は完璧だし、いつも手洗いもしているから感染性胃腸炎などにはならない、と思っている方も多いと思います。テレビなどでも「きちんとした手洗いの仕方」などの情報を番組で流すこともあるので、手洗いも大丈夫と思われてる方が多いと思いますが、消毒薬をいくら常日頃使用してても、なるときはなってしまうのが急性胃腸炎だったりするのです。
胃腸炎に最適の食事の時期を考える
段階① 脱水症状に注意する!
画像引用:wooris.jp
まずは、脱水症状に注意しなければなりません。嘔吐症状が続いているのが一番厄介です。
脱水症状が怖いからと水分を摂取するとまた嘔吐してしまうから、なるだけ控えめにと思われるかもしれませんが、これが一番いけません。嘔吐しても水分は少しは残ります。けれど嘔吐するのは体力的にきついので、嘔吐したら1時間ほどは何も飲まずに、それから少量の水分を取ることを心がけて下さい。
嘔吐の回数が減り、トイレに行って排尿回数が増えてくるようになったら回復傾向にあると考えて大丈夫です。それまでは一時間おきに少量ずつの水分補給を心がけて下さい。
段階② 補水液とスポーツドリンク
大人の場合も乳幼児の場合も、水分を取るのだったら市販品で宣伝もしています「OS1」という商品があるので、これを飲まれることをおすすめします。補水液というと、市販のスポーツドリンクを思い浮かべる方も多いと思いますが、最近は病院の出入り口にペットボトルの糖分の怖さを紹介しているところもあり、そこにはジュースと並んでスポーツドリンクのペットボトルを並べて警告しています。ですので、もし手軽に購入できるということで飲む場合は、薄めて飲まれることをお勧めいたします。
段階③ 嘔吐が治まって下痢になってきたら
飲んではザーっと嘔吐してばかりだったのが、今度はゆっくりと下痢症状に移行してきましたら、食事の再開を意識しましょう。
乳幼児・子供の場合はおかゆが最適です。大人の場合も、おかゆが苦手でなければおかゆを食べることから始めましょう。潰した梅干しを入れて混ぜると唾液も出ますので、更に良いと思います。大人でも多少食欲が出てくるとお肉や魚が食べたくなる方もいると思いますが、そこはあえて我慢! 下痢の症状が治まるまでは、うどんやおかゆ、デザートが欲しい場合はバナナやリンゴのすりおろしなど刺激が少ないものを選びましょう。
まとめ
嘔吐からの脱水症状が一番怖いので、特に小さいお子さんをお持ちの方は、補水液などをストックされておかれるのも良いと思います。そしてなるだけ手洗い、うがいをして体調を崩さないように、あたたかいものを適量に食べることを心がけておきましょう。
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