あなたは、気管支炎を知っていますか?
気管支炎とは、呼吸器系の臓器である気管支が炎症を起こして咳や痰が出たり、熱が出たり、全身にだるさを感じたり呼吸の時に息苦しさを感じるような症状が特徴の病気です。
気管支炎には急性気管支炎と慢性気管支炎があります。
風邪やインフルエンザにかかった後に症状が悪化して起こる急性気管支炎とは違い、タバコが原因で起こるとされているのが慢性気管支炎なのです。
タバコと気管支炎のまとめ
タバコというのは「百害あって一利なし」という言葉がある程、健康には良くないとされていますが、気管支炎とタバコにはどんな関係があるのでしょうか?
ここでは、気管支炎の症状を悪化させるタバコとの関係について詳しくお話していきます。
画像引用:wakuwaku94.com
タバコが引き金で酸素ボンベが必要な生活に
先程も述べましたが、タバコが健康に良い影響を与えないということは誰もが周知のことと思います。
では、気管支炎とはどのような関係があるのでしょうか?
気管支炎の中でも、慢性気管支炎は長期間の喫煙が原因で引き起こされる病気だということが分かっています。
タバコを1日20本吸っている喫煙者は、全くタバコを吸わない非喫煙者に比べて約4倍の確率で慢性気管支炎を発症すると言われているのです。
慢性気管支炎を発症してしまうと、その後肺気腫や気管支喘息、COPDと呼ばれる慢性閉塞性肺疾患などを併発して、一生酸素ボンベを携帯して生活しなければならなくなる…ということにもなってしまうのです。
タバコが気管支に与える影響は深刻です。
受動喫煙の恐怖
また、タバコが人体に与える影響としてもう一つ見過ごせないのは「受動喫煙」です。
ご存知でしょうが、受動喫煙とは、自分はタバコを吸わないのに家族や身近な人がタバコを吸うことでその煙を吸ってしまう現象のことで、この受動喫煙は自ら喫煙をしている人より深刻な影響を受けると言われています。
特に深刻なのは、親がタバコを吸っている子どもの受動喫煙者で、近年はこのことが原因で慢性気管支炎を発症してしまう子どもが少なくありません。
その数は両親がタバコを吸わない家庭の子どもと比べると約2倍以上と言われており、見過ごすことができない深刻な影響を表す数字なのです。
長期間の喫煙の影響
では、タバコを止めたら気管支炎を発症する確率が低くなるのでしょうか?
それは必ずしもそうとは言えません。
タバコが気管支や肺に与える影響は、喫煙していた年数に比例すると考えられています。
ですから、タバコを止めてもそれ以前に何十年も喫煙をしていれば慢性気管支炎を発症してしまう恐れがあるのです。
また、一度禁煙していて再度吸い始めてしまった再喫煙者の場合、急性気管支炎や肺炎を引き起こしてしまう可能性もあると言われています。
このように、タバコというのはあなたの身体に長い間悪影響を与えてしまうものなのです。
まずはタバコの量を減らそう
気管支への影響を考えると禁煙が1番の治療法です。
しかしタバコとの縁はなかなか切れないもの。でしたら少しでも量を減らしてみるといいでしょう。
最近はタバコの代わりになるミストサプリもでていて、量を減らすのは簡単な時代になりました。
タバコを吸うとビタミンCが身体から急速に壊れるのですが、これならニコチンも入っていない上にビタミンCも補給できる優れものです。
まとめ
ここまでタバコが気管支炎に与える影響についてお話してきましたが、いかがでしょうか?
タバコを止めても気管支炎を起こす場合があるなら「止めなくてもいい」と思う人もいるかも知れませんが、それは大きな間違いです。
タバコを吸っていて気管支炎を発症してしまった人に対しての最大の治療法はやはり禁煙です。
タバコを止めることによって気管支炎の症状が緩和されていくことも分かっています。
今は様々な方法で禁煙を助けてくれるアイテムや機関があります。この機会に是非禁煙して、気管支炎発祥のリスクを少しでも軽くしましょう。
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