前日に運動したわけでもないのに、ある朝起きたら背中や肩甲骨に痛みを感じ、それがなかなか治らずに痛みが続くということがありませんか?
「疲れが溜まっているのかも」と思う方も多いかもしれませんが、もしかしたらそれは内臓の何らかの原因から来る痛みなのかもしれません。今回はその背中や肩甲骨の痛みについてお話したいと思います。
背中と肩甲骨が痛い!え、原因は内蔵?
背中と肩甲骨の痛みの原因は胃や十二指腸の不調?
背中の痛みの原因は多くが運動による筋肉痛や姿勢の悪さが考えられるのですが、本人にも原因がわからない場合には要注意しなければなりません。なぜかといいますと背中の右側、左側の痛みによって原因が変わり、背中は内臓と密接な関係があるからなのです。あまり痛みが続く場合、胃や十二指腸などが原因かもしれないのです。
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関連痛とは?
原因が内臓の疾患なのに、痛みを感じるのは背中や肩甲骨という全く別の部位が痛むことを「関連痛」と言います。たとえば心筋梗塞などの痛みで腕に痛みを感じたり、虫歯からくる痛みを頭痛と思ったり、冷たいかき氷やアイスクリームを食べたときに、キーンと喉頭部やこめかみに痛みを感じる、といったことが関連痛の症状です。
胃の異常は他にどんな症状がでる?
胃腸の異常にはさまざまな症状があり、胃痛、胸の痛み、胸やけ、げっぷ、のどのつかえや違和感、胃のもたれ、膨満感、食欲不振、おう吐、腹痛、便秘、下痢、下血などがあります。
また背中の左側から左下の痛み──胃の後ろのあたりの背中が痛ければ、気づかぬうちに胃が疲れている可能性もあるのです。
十二指腸の異常は他にどんな症状がでる?
十二指腸の異常があると、心窩部(しんかぶ)──みぞおちに痛みを感じる方が多いです。みぞおちの付近には、胃、十二指腸、胆のう、すい臓などの臓器が集まっており、この部分に痛みが徐々に強くなっていく場合には、潰瘍や十二指腸潰瘍の疑いがある場合もあります。また右の背中が痛む場合は、肝臓、胆のう、十二指腸の病気の可能性があることも考えられます。
消化器系に負担がかかった時できること
暴飲暴食を繰り返したり、ストレスが溜まっている人や過度の飲酒をしている人は消化器系に負担がかかりやすいです。ですのでなるだけストレスを溜めないように休日は趣味などを楽しんでリラックスし、食事をするときは咀嚼回数をなるだけ意識して多めに心がけ、胃腸の負担を軽減させることを心がけていくことが大切です。
まとめ
マッサージに行ってもなかなか取れない痛み。けれど我慢できない痛みだからいずれ治るだろう──そう思って軽く自己判断しがちな身体の痛みですが、場合によっては内臓疾患から来る痛みも考えられることがおわかりになっていただけたでしょうか?
内臓疾患から来る痛みはあまり酷くは痛まないことも多いのですが、激しい痛みは危険な疾患に繋がることもありますので、鎮痛剤など飲まないと我慢できなくなってきた場合は早めに病院などで検査してもらうほうがいいでしょう。
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