手首の小指側が痛むこと、あるでしょうか。
病院で受診しても、ただ単に小指をねん挫しただけと片付けられてしまいそうです。
しかし、その痛みが治ったりまた痛んだりを繰り返したり、長引いたりする場合は、TFCC損傷がうたがわれます。
手首の小指側の痛みはTFCC損三角線維軟骨複合体損傷傷が原因?
TFCC損傷ってなに?
詳しく言えば、手首の小指側の甲側の出っ張った尺骨と親指側の橈骨という物を繋いでいるものがTFCCです。三角線維軟骨複合体といい小指側にある靭帯や軟骨のあつまりです。
小指側を安定させ、衝撃を和らげるクッションの役割を果たしています。
画像引用:blogs.yahoo.co.jp
TFCC損傷とは、三角線維軟骨複合体損傷ということになります。
軟骨が痛めば、手首に力が入ったりした時に痛みがあります。靭帯が痛めば、手首を動かしたときにグラグラしてしまいます。
二つの損傷が考えられます。
①スポーツで手首を痛めたりする、外傷による損傷
②手関節を捻ったり加齢性の変化により損傷する変性による損傷
です。
どんな症状?
手首の拳の上げ下げでは痛みは出にくく、内回り外回りに捻ったりすると症状が出てくるのがほとんどです。また、内回り外回りの時に小指側に手首を曲げる動きを加えると痛みが強くなることが多いです。
その他には、握手をして手首を振ると痛んだり、握力が落ちたりします。
どんな人がなりやすい?
テニスやバドミントンなどラケットを使ったスポーツが原因するケースがあります。
テニスでこの病気を患っている人はかなりいます。
更年期や産後の女性がなりやすいとも言われていることから、ホルモンのバランスも影響していることがわかります。
注意するべきポイント
急性期は患部を悪化させない為に安静にすることが大切です。
患部を冷やしながら治療していきます。
それとともに損傷部を固定して動かないようにすることが大切です。この固定を早く始めることが病気を長引かせないコツになります。
また、それと共に可動域が狭くならないようにリハビリを行うことも大切です。
痛みを我慢して放置してしまうと治りが遅くなるばかりか、治らないなどという事態にもなりかねません。
早期発見早期治療が基本です。
少しでも痛みを楽にするには?
手の整形外科を受診するのが一番です。
痛みをとるには固定方が有効とされています。しかし正しい方法で固定しなければ意味がありません。病院で固定してもらいましょう。
なにしろ患部を安定させ安静にしておくことが重要になってきます。
それでも痛みが取れず治っていかないようなら、手術をするしかありません。
手術をしたとしてもその後の安静は絶対です。
まとめ
TFCC損傷とういう病名をきいたことのある人がどれほどいるでしょう。あまりいないのではないでしょうか。
自覚症状として手首や小指が痛んだ時にな
かなかTFCCだとは思えないでしょう。
それくらいあまり身近ではなく聞き覚えのない病名です。
手首の痛みを発症する病気の種類は意外とたくさんあります。その中で自分がどの病気なのか判断するのは素人には無理なことだと言えます。
しかし、その判断をしっかりしないと、その後の治療法が全く違ってきます。
TFCC損傷は、早期発見早期治療がカギとなる病気です。早期に発見するには何しろ、手の整形外科を早めに受診することです。
正しい診断をしてもらい正しい治療をする為にも病院を受診することが重要です。
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