CM関節とは、手根骨と呼ばれる手首を構成する骨の列と指を構成する中手骨との間で作られる関節のことをいいます。親指側から小指側にかけてあります。
中でも母指のCM関節症は可動性が大きいです。物を握りしめたり、母指の先で物をつまんだりする時にCM関節に負担がかかります。
そのCM関節にトラブルが起こると、痛んだり変形してきたりします。まずは手の親指の関節に痛みを感じて気づくようです。手の親指、痛みませんか?
手の親指の関節に痛み!母指ⅭⅯ関節症かも?
母指CM関節症ってなに?
母指CM関節とは母指の付け根の関節で三番目の関節です。
この関節の軟骨がすり減ったり亜脱臼することにより発症する疾患をいいます。
母指CM関節を支える靭帯などがゆるみ、その不安定性から母指CM関節が不安定になります。この不安定が使うことでさらに関節への負担を増して、少しずつ関節が変形を起こします。
その緩んだ状態が母指CM関節症です。
画像出典:mtsrst-test.blogspot.com
どんな症状?
物をつまむ時や瓶のふたを開ける時など母指に力が要る動作をする時に手首の母指の付け根で痛みが出ます。
原因としては
①使い過ぎによる外傷
②骨折による外傷
③脱臼などによる外傷
などが考えられます。それらの原因から変形関節症になり、母指CM関節症になるのです。
その他にも症状はあり、手指がこわばる、痛んで腫れる、変形して腫れる、などがあります。しかし、すぐに母指CM関節症とは思いつかないですよね。
どんな人がなりやすい?
変形性関節症が更年期以降の女性によくおこる病気です。リウマチと似た症状なので間違えることもあります。それが母指に起こると母指CM関節症です。
起こる部位によって、へバーデン関節、ブシャール関節、と言います。
手芸や園芸など手をよく使う趣味や仕事の人がなりやすいですが、よく使わなくても70歳前後の女性がなりやすいです。
女性ホルモンの変動と関係しているのではないかとも言われています。
ドケルバン病となにが違う?
ドケルバン病は、手首の母指側にある腱鞘という筒とその筒の中を通る腱に炎症が起こった状態を言います。
母指を使い過ぎることにより短母指伸筋と長母指外転勤が腱鞘と擦れることにより腱鞘が厚くなったりして痛みを感じます。
二つの病気はほぼ同じ症状が現れますが、C M母指関節症は関節の病気で、ドケルバン病は腱の病気です。治療も全く違ってくるので、その見極めが重要になります。
見極める方法の一つとして、ドケルバン病は親指を中に入れて手を握り、手首を小指側に曲げると酷く痛むという特徴があることです。
注意すべきポイントと治療
CM母指関節症は初期のなり始めのセルフケアが重要になってきます。
通常、親指と人差し指でオッケーのポーズで丸を作った時、親指の腹と人差し指の腹がしっかり向き合うようになります。それが、親指の筋肉や筋に余計な力がかかっていない状態なのです。
しかし、知らないうちに親指に力が入っていて親指の腹が人差し指側を向いているのであれば、おかしいということです。
この場合、筋肉の過剰使用による力みがその原因になっていることがあります。力む癖がついているということです。
その力みをとってリラックスするようにしましょう。
自分でできる痛みの緩和方法としては、力を入れ過ぎない訓練をすることです。柔らかいケーキなどをつまむ動作をしたり、お箸で豆やビー玉をつかむ動作も良いようです。
その際、お箸も親指と人差し指の腹同士が向かい合う正しい持ち方で行わなければいけません。
少しでも痛みを楽にするには?
痛みを楽にするには、病院で診てもらい、消炎鎮痛薬を処方してもらうと良いです。
治療としては、安静を保つための装具やステロイド系の注射を打ってもらいます!
それでも改善されないような重度な場合は、見た目の問題もあり手術に踏み切る人が多いです。
まとめ
手の関節に痛みがある病気は色々ありそうです。そのなかでも親指の第一関節が痛む場合は母指CM関節症を疑いましょう。
リウマチやそのほかの病気と間違い安いですが、専門医でしっかり診断してもらうと安心っです。
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