名前だけはとても可愛らしい「りんご病」という病気があります。
あなたは、りんご病という名前を聞いてどのようなイメージを抱きますか?
その名前やイメージから、子どもがかかる病気だと思う人は少なくないようです。
実際、りんご病は免疫のない乳幼児がかかることが多く、一度かかれば免疫がつくので二度かかることはほとんどありません。
しかし最近、子どもの頃りんご病にかかっていなくて大人になってからりんご病にかかってしまう人が増えてきています。
大人のりんご病のくすりを考える
大人になってからりんご病にかかってしまうと、子どもがかかる以上に症状が重症化してしまうことがあるのでとても厄介です。
ですから、大人になってりんご病にかかってしまったら、速やかに病院へ行って薬を処方してもらうなど、適切な処置をしてもらうことが大切なのです。
そこでここでは、大人のりんご病にどんな薬が有効なのかをお伝えしていきます。
大人のりんご病とは?
りんご病とは正式名称『伝染性紅斑』と呼ばれるウイルス性の感染症です。
子どもがかかると顔の両ほおに赤い発疹が現れることから「りんご病」と呼ばれています。
しかし、大人がりんご病にかかると顔に赤い発疹が出る人もいますが手足から全身にかけて発疹が出るケースが多いと言われています。
この発疹はかゆみを伴い、完治するまでに子ども以上に長い時間がかかるので大変ツライです。
また、この発疹が重症化して強い関節痛やむくみといった症状も現れます。
この症状は日常生活にも支障をきたしてしまいますし、完治するまでに約1ヶ月ほどの時間もかかるのでとても厄介なのです。
こうした症状の他にも、めまいや倦怠感といった症状もありますし、風邪の引き始めのような咳や鼻水、まれに高熱が出ることもあります。
いずれにしても、りんご病は大人になってからかかるととても大変なのです。
大人のりんご病に有効な薬
では、実際に大人がりんご病にかかってしまった場合にはどんな薬が処方されるのでしょうか?
子どもや大人に関わらず、りんご病には病気そのものを治療する特効薬や予防のためのワクチンがありません。
ですから、万一りんご病にかかってしまった場合もその症状を抑える対症療法が主な治療になります。
高熱には解熱鎮痛剤、咳には咳止め、そして鼻水には抗アレルギー薬などが処方されます。
特に重症化しやすい発疹やかゆみには、かゆみ止めの軟膏や飲み薬が処方されることが多いようです。
軟膏では抗ヒスタミン成分が配合された軟膏が処方され、発疹で現れた赤みやかゆみを抑えてくれます。
それでもかゆみが治まらない時には、かゆみを和らげる効果のある飲み薬が処方されます。
ここまで薬が処方されても効果がないような場合にはかゆみ止めの注射などで対応しますので、かゆみが強い時には医師に相談してみましょう。
まとめ
このように、りんご病には特効薬やワクチンがないので、万一りんご病にかかってしまっても対症療法しか治療法がないというのが現状です。
ですから、まずはりんご病にかからないように感染している子どもなどへの接触を控えたり、外出時にマスクをするなどして感染対策を心掛けるようにしましょう。
また、病院等で自分がりんご病に対する免疫を持っているかを調べる抗体検査を受けることができます。
自分でりんご病にかかったか分からない場合には、病院で抗体検査を受けてみてくださいね。
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