子どもがかかるウイルス性の感染症として知られているものに、おたふく風邪やはしか、風疹、水ぼうそうなどがあります。
こうした病気は主に子どもの頃にかかるものなのですが、まれに大人になってかかってしまう人がいます。
大人になってこうした病気にかかると、子どもがかかった時以上に症状が重症化する傾向にあると言われているので、ぜひ避けておきたいところですね。
りんご病と生殖能力
特に、男女に関わらずこうした病気が原因となり生殖機能に問題が生じる場合もあると言われていますから、子どもの頃にかかったことのない人はできるだけ注意しておきたいところです。
そんな子どもがかかるウイルス性の感染症であまり知られていないものに「りんご病」という病気があります。
りんご病もまた、大人がかかってしまうと症状が重症化してとてもツラい病気だと言われているので、できるだけ感染を予防したい病気だと言えます。
そしてりんご病もまた、かかると生殖機能に悪影響を及ぼすと言われているのです。
ここでは、そんなりんご病が特に男性の生殖機能にどんな影響を与えてしまうのかについてお話していきます。
大人のりんご病とは?
りんご病とは、正しくは「伝染性紅斑」と呼ばれるウイルス性の感染症です。
風邪の引き始めのような発熱や咳、鼻水などの症状が出た後で、その名前の由来となったレース状の赤い発疹が顔の両ほおや全身に現れます。
この発疹は強いかゆみを伴うので、大変ツラいと言われています。
また、この発疹と合わせて大変ツラいと言われる症状が強い関節痛と全身のむくみです。
高熱がある時のような強く激しい関節痛とそれに伴うむくみは、2週間以上続くと言われており、日常生活もままならない状態になってしまいます。
これらの症状は、子どもがかかる時以上に大人がかかると重症化そして長期化すると言われています。
ですから、大人はできるだけりんご病にかからないようにするべきなのです。
りんご病が男性の生殖機能に与える影響とは?
では、そんなりんご病がなぜ男性の生殖機能に影響を与えてしまうのでしょうか?
りんご病のようなウイルス性の感染症で、大人になってかかると生殖機能に影響を及ぼすと言われている病気はいくつかあります。
男性はおたふく風邪、女性は風疹とりんご病に注意すべきだと言われているのです。
男性がおたふく風邪にかかると、そのウイルスの影響で睾丸炎という合併症を引き起こします。
その結果、生殖機能を失ってしまう可能性があるので大人になってかからないようにしなくてはならないのです。
また女性も、妊娠中に風疹やりんご病にかかると胎児に悪影響を及ぼし、胎児を流産してしまう恐れがあるので、感染は絶対に避けなくてはなりません。
では、男性がりんご病にかかると生殖機能に悪影響を及ぼす恐れがあるのでしょうか?
りんご病のウイルスそのものが男性の生殖機能に影響を与えることはないようですが、りんご病にかかると高熱が出ることが多く、この高熱の影響で生殖機能に悪影響を及ぼす恐れがあると考えられています。
ですから、男性もりんご病にかからないように注意した方が良いでしょう。
まとめ
このように、りんご病を始めとしたウイルス性の感染症は大人になってかかってしまうと症状がつらいだけではなく生殖機能にまで影響を与えるということがご理解いただけたと思います。
このような事態を避けるためには、まず自分がりんご病に対する抗体を持っているかどうかを知っておくことが必要です。
ぜひこの機会に病院で、りんご病の抗体検査を受けてみてくださいね。
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