あなたは「りんご病」という病気についてどのくらい理解をしていますか?
子どもの頃にかかったという人も多く、一般的には「子どもがかかる病気」としてイメージしている人も多いようです。
ですが今、全国的にもりんご病が流行しているということを御存知でしょうか?
大人のりんご病の発疹期間を考える
一度かかれば免疫が付くので大人になってかかる人は少ないのですが、大人がかかってしまうと重症化してとても大変なのです。
特に、りんご病特有の発疹やかゆみはとてもつらいと聞きます。
そこでここでは、大人のりんご病の特徴と発疹が出てから治まるまでの期間などについての情報をお伝えします。
りんご病とは?
画像引用:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
そもそも、りんご病とはどのような病気なのでしょうか?
りんご病という名前は、実は正式な名前ではありません。
りんご病とは通称で、正式には「伝染性紅班」という病名のウイルス性感染症です。
りんご病は「ヒトパルボウイルスB19型」ウイルスに感染することによって発症する病気です。
大人の50%以上が幼少期に感染することで免疫を持っているため、免疫のない幼児や子どもがかかる病気だというイメージが強い人も多いですね。
りんご病は、ウイルス感染を原因として発症する病気です。
ですから、インフルエンザなど他のウイルス性感染症と同じように、りんご病に感染した人の咳やくしゃみによる「飛沫感染」と、何らかの原因によりウイルスが付いた手や物を触ることによる「接触感染」により、感染が広がっていく病気です。
ウイルスそのものが強くないので感染力は高くありませんし、感染しても免疫力が高ければ発症することはないようですが、睡眠不足や過労、風邪気味などで免疫力が低下している時には感染しやすく、また発症しやすくなります。
ですから、大人でもかかったことがないという人は十分注意が必要な病気なのです。
大人のりんご病の症状、発疹期間は?
りんご病の代表的な症状は、以下の通りです。
・発熱
・咳
・鼻づまり
・発疹
・かゆみ
・重度の関節炎
・むくみ
・めまいや倦怠感
最初に、特にりんご病の自覚がない状態のまま「発熱」「咳」「鼻づまり」といった風邪のような症状が出ます。
実は、この最初の症状が出た時が一番感染力が高い状態なのですが、感染している人も自分がりんご病にかかっている自覚がないので、感染予防がとても難しいのが現状です。
そして、次にりんご病の特徴的な症状である発疹やかゆみが現れます。
顔の両ほおにはっきりとした赤い発疹が現れた後、腕や太もも、症状が酷い人になると全身に、レースのような紅班の症状が広がります。
発疹は激しいかゆみを伴うもので、大変ツラいです。
子どもだと1~2週間で症状が軽減するのですが、大人の場合はほおの赤みが出ないまま体の発疹が酷くなるというのが一般的で、完全に紅班が消えるまでには3~4週間ほどかかると言われています。
そして、大人の場合に最もツライ症状ともいえるのが重度の関節痛やむくみです。
日常生活に支障があるほどの関節痛とその影響からくるむくみは、酷い場合になると2~4週間続くと言われています。
大抵の場合は2~3日で治まる症状なので、その期間には個人差もあるようです。
また、めまいや倦怠感といった症状も起こります。
これはりんご病のウイルスが貧血の症状を悪化させることによって引き起こされるもので、風邪を引いた時のような倦怠感やめまいが1週間~10日ほどは続きます。
まとめ
このように、りんご病は大人がかかってしまうと発疹期間も子ども以上に長く、
他の症状も合わせると大変重症でツライということが分かっていただけたでしょうか。
りんご病の感染を防ぐには、まず自分がりんご病にかかったことがあるかを知り、免疫を持っているか確認してみることが大切です。
この機会に、ぜひ自分の母子手帳などを確認してみてくださいね。
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