あなたは「りんご病」という病気を知っていますか?
りんご病とは、その名の通り「りんごのように赤い発疹」が特徴的な症状である
「伝染性紅斑」のことです。
風邪の引き始めのような症状が出た後、顔の両ほおから全身に掛けてレース状の赤い発疹が出て強いかゆみを伴います。
めまいや倦怠感、酷い関節痛やむくみといった日常生活にも支障をきたすようなツライ症状が多いりんご病なのですが、一般的には子どもがかかる病気だと思われています。
確かに、りんご病は一度かかれば免疫を持つことができる病気なので、子どもの頃にかかっている人は心配しなくて良いのですが、子どもの頃にかかっていない人は大人になっても感染する可能性があるので厄介です。
大人になってかかるりんご病は症状が重症化しやすい傾向にあり、また女性で妊娠中の人がりんご病にかかってしまうと胎児に大きな影響を与える恐れがあるのです。
大人のりんご病の検査の流れ
そこでぜひ知っておいていただきたいのが、自分がりんご病の抗体を持っているかどうかということです。
ここでは、大人のりんご病を予防するために必要な検査についてお話していきます。
なぜ大人のりんご病は避けるべき?
画像引用:kenkolab.net
最近、全国的にもりんご病が流行していると言われています。
冒頭で少し述べていますが、りんご病は一度かかれば免疫がつくので二度かかる心配はほとんどありません。
ですが、そもそもなぜ大人になってりんご病にかかることは避けるべきなのでしょうか?
一つは、大人になってりんご病にかかってしまうと子どもの時にかかる以上に症状が重症化してしまいツライ思いをするからです。
特にツラいのが強い関節痛やむくみの症状で、家事や仕事など日常生活もままならないほどの関節痛が起きると言われています。
もう一つは、妊娠中の女性がかかることによる胎児への影響です。
りんご病自体は命に関わるような重篤な病気ではないのですが、妊婦さんがかかると胎児の異常や死亡の原因になると言われています。
こうした理由から、大人そして特に妊婦さんはできるだけりんご病を避けるべきなのです。
大人のりんご病の検査
もともと、妊婦さんにはたくさんの健診を受ける必要があるため、基本の健診については自治体から健診料の補助があります。
妊娠中にかかると胎児に影響があると言われている病気として「風疹」がありますが、この風疹に対する免疫を持っているかどうかを調べる抗体検査は基本健診に含まれており、無料または格安で受けることができます。
しかし、りんご病に対する抗体検査については妊婦さんがかかると胎児に大きな影響を与えるとされていながらも基本健診には含まれていないので、追加で健診を受けなくてはなりません。
りんご病の抗体検査自体は、採血をして血液中にIg-G抗体という抗体があるかどうかを調べる検査なのでそう負担もなく手軽に調べてもらうことができます。
検査料金については1500円~3000円以上と病院によって差がありますので、自分が検査をうけようと思っている病院に尋ねてみると良いでしょう。
いずれにしても、たとえ妊婦さんでなくても自分が子どもの頃にりんご病にかかっているかどうかわからない場合には、ぜひ検査を受けてみてくださいね。
まとめ
このように、大人のりんご病はまず検査を受けて自分が抗体を持っているかどうかについて確認をすることが大切です。
検査は意外と手軽に受けられるということも分かっていただけたと思います。
ですから、まずはぜひりんご病の抗体検査を受けてみてくださいね。
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