蓄膿症の症状の段階は?段階と治療のまとめ

 

寒くなり風邪を引いてしまう人が増えてくる季節となりました。

風邪を引いた時に辛い症状の一つに「鼻水・鼻づまり」というものがあります。

鼻水が出たり鼻が詰まっている状態は見た目にも辛く、頭がぼんやりして思考

力も低下してしまうので厄介です。

ですから、鼻水が止まらない症状などは市販薬で押さえてしまう人も少なくありません。

しかし、鼻水というのは体調を見るバロメーターの役割も担っているので、鼻水の状態や色を見れば自分の身体の中で何が起こっているのかを知る手掛かりにもなるのです。

しかも、鼻水の症状は放置して悪化させてしまうと蓄膿症という怖い病気に発展してしまう可能性もあるので「たかが鼻水」と侮ってはいけません。

そこでここでは、風邪から蓄膿症に悪化してしまう症状の段階と、そうなってしまった場合の治療の流れについてお話していきます。

蓄膿症の症状の段階と治療の流れ①

風邪を引くと、まず水のような鼻水がどんどん出てきます。これは鼻腔内にある細菌やウイルスを体外に出してしまおうとするために起きる正常な反応の一つです。

そうした鼻水が出ている時には、薬で止めてしまわずにむしろどんどん鼻水を出して細菌やウイルスを体外に出してしまわなくてはなりません。

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画像引用:www.tenki.jp

そうしていく内に、鼻水に色がついてくることがあります。これは、鼻腔内でウイルスと闘った白血球が鼻水に混ざっているからだと考えられており、これも正常な免疫反応の一つですから、ここまでは心配する必要はありません。

しかし、色のついた鼻水が粘り気を持って来たら要注意です。

粘り気のある鼻水は、鼻腔の更に奥にある副鼻腔内で何らかの炎症が起きている証拠。この炎症こそ副鼻腔炎、すなわち「蓄膿症」の正体なのです。

鼻水をきちんと体外に出すことができずに副鼻腔内に溜まって炎症が起きると蓄膿症を発症します。

蓄膿症の主な症状は、副鼻腔内に溜まった膿が発する悪臭を伴う鼻水と、頭痛や顔面痛です。

こうした症状が見られたら、段階を追って治療を始めていく必要があります。 

蓄膿症の症状の段階と治療の流れ➁

蓄膿症というのは、副鼻腔炎が慢性化した状態を指すものです。ですから、慢性化する前に治療してしまえば急性副鼻腔炎が蓄膿症にまで悪化することを防ぐことができます。

急性副鼻腔炎のような初期の段階であれば、去痰剤や抗菌剤のような抗生物質で十分治療することが可能です。こうした薬を服用しつつ吸入療法などを受ければ、症状を緩和していくことができます。

蓄膿症の症状の段階と治療の流れ③ 

しかし、症状が悪化して急性副鼻腔炎が蓄膿症になってしまうと薬だけの治療では効果がありません。

重症の蓄膿症の場合は、副鼻腔内に溜まった膿を出す手術が必要になります。

蓄膿症の手術には外科手術と内視鏡手術があり、症状によってどちらかの手術を選択することになります。

外科手術の場合は、病的粘膜を全て摘出するので再発の可能性が低いと言われています。しかしメスを入れなくてはならないので手術そのものに抵抗を感じる人も少なくありません。

内視鏡手術の場合は内視鏡を使いながら粘膜を切除する方法ですので、メスに抵抗がある人も安心して受けられるメリットがあります。

ですが、粘膜を全て摘出できるわけではないので蓄膿症が再発する恐れもあります。

自分の症状によってどういった治療法を選ぶのか、納得がいくまで医師と相談して治療を進めていきましょう。

まとめ 

このように、風邪から蓄膿症にまで症状が悪化するとこれだけ大変な治療をしなくてはならなくなってしまうのです。

そうならないために、きちんと症状の段階を把握して蓄膿症にならないうちに症状を抑えていくようにしましょう。

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