風邪からの熱で関節が痛くなるという方は少なくないと思います。そして風邪が治りかけてても、なぜか肩や背中が痛いという方もいるはず。
今回は風邪から肩の痛みが起きる理由やオススメの対処法をご紹介したいと思います!
風邪と肩の痛みの関係まとめ
風邪で肩が痛くなるの?
風邪は、ウイルスが体内に入り込んでから起こりますが、体内では免疫細胞がそのウイルスをやっつけようと活発に動くんです。
それが咳、鼻水や発熱などに変化していくのですが、免疫細胞が体内のウイルスと戦うときに、サイトカインなどの発痛物質が放出されてしまうのです。そのため、いつもより痛みを感じやすい環境になっています。
そしてサイトカインが今度は肩や腰など、いつも乳酸が溜まって疲れ気味な部分を刺激するため、ますます肩などに痛みを強く感じてしまうのです。
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時間がたてば楽になるの?
免疫力を高めて、時間がたてば風邪が収まって、炎症物質のサイトカインも少なくなるので、肩の痛みも自然と楽になってきます。
また咳などによる筋肉の負担であることが考えられます。
特に咳は一回するごとに2~5キロというカロリーを消費すると言われているほどなので、身体の負担は大きいのです。咳がおさまってくれば、身体への負担は減って楽になっていくでしょう。
風邪で肩の痛みをとるには、重要なのは免疫力を高めて風邪を根本的に治すこと、筋肉の緊張を緩和して炎症物質のサイトカインを流してあげてることの2つです。この2つに注目して解消法を考えていきましょう。
オススメ解消法①漢方薬を飲む
漢方には症状の緩和と人が本来持っている、自然治癒力を高める効果があります。適切な時期に正しい物を服薬すれば早く治る手助けをしてくれるでしょう。ドラッグストアで簡単に手に入るのも嬉しいですね。
まずは葛根湯
まず風邪のひきはじめなら葛根湯(かっこんとう)です!汗を書いていなくて、肩や首のこわばりを感じたり、寒気がでて熱が上がりそうな予感がしたら飲みましょう。
体力のある方ならコレだけで効果があります。注意点は空腹時に飲むことと、副作用で胃の不快感などでる場合があります。
熱があるなら小柴胡湯
微熱まででてしまったら、小柴胡湯(しょうさいことう)をオススメします。特に喉の痛みにも効果があるので、声が出ない方は飲んでみてください。
鼻水止まらないなら小青竜湯
体力がある程度あって、鼻水が止まらない方は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)をどうぞ。鼻炎や花粉症のズーズー花が詰まってツライ症状にも効果があります。
治りかけてきたら補中益気湯
風邪が治りかかっていたら、補中益気湯がいいでしょう。胃腸を丈夫にしてくれ免疫力を高めてくれて、風邪をひきにくくしてくれます。虚弱や心身疲労に効くとされていますよ。
肩の痛みに効果のあるツボを押す
①百会(ひゃくえ)・・・頭の頂点、少し指で押すとヘコみを感じる所。全身の様々な症状に対して有効で、自律神経の働きを整え、血管の機能を正常化させる。
②天柱(てんちゅう)・・・後頭部の生え際付近、太い首の骨の外側の位置。こちらも万能のツボで、頭痛・肩こり・眼精疲労・肉体疲労・など広範囲にわたります。
③肩井(けんせい)・・・後ろからみて、肩峰から第7棘突起を結んだ線の中央部分。僧帽筋の上部線維のあたり。骨の隙間に指をねじ込めるような位置あって肩こり全般に効くツボ。
④隠白(いんぱく)
親指の爪の際にある隠白は、肩こり解消に絶大の効果を発揮するツボです
⑤肩(かた)
人差し指の付け根の下から小指の方向に、首から肩に効くツボが並んでいます。この部分を刺激すると、首から肩への血液の流れがスムーズになり楽になります。
⑥勇泉(ゆうせん)
湧泉は、体力や気力を高めて体全体を元気にする万能のツボで、土踏まずのやや上の中央、足の指を曲げてへこんだ所にあります。
⑦肝臓(かんぞう)
肝臓の働きが弱くなると、背中が痛くなります。肝臓は右足の小指と薬指の下側にあります。
ぬるめのお風呂に入る
少しぬるめのお風呂にゆっくりと入る。まずは筋肉の疲れから取るのも肩や背中の痛みの解消の第一歩だと思います。疲労物質を外に流していきましょう。
その際、首から肩、膝から下へとリンパを意識して軽くさするように湯船の中で行いましょう。
あわせて軽くお風呂に入ってあたたまったところでストレッチをすること。
- 首まわりを大きくぐるぐる回して、肩甲骨の可動性をあげる
- 肩を大きくすくめて力を抜いて、僧帽筋上部繊維のリラックス
- 背中を丸めたあと、後ろに伸ばして背中の椎間関節の運動
- 腕で浴槽を抑えて、胸が張るようにおさえて大胸筋を伸ばす
など実施しましょう。
どんな症状なら病院にかかって方がいい?
- 肩の痛みが長く続いている
- 突然、激痛が走る
- 背中の痛みと発熱や吐き気がおきる
- 血尿がでる
こんな症状が起きたときは、病院にかかるようにしましょう。そして、いっしょに起きた症状によって診療科を選びましょう。
風邪を引いたときは内科、耳鼻科、呼吸器内科がオススメですが、肩の痛みが中心の場合はほかも選択肢にいれていいでしょう。
血尿があわせてでる場合は、泌尿器科。激痛で動けない場合は骨折も考えられるので、整形外科の受診も考えましょう。
まとめ
たかが風邪といいますが、たかが肩こり、たかが背部痛なのだと言えるでしょう。
身体は異常があると何らかのサインを出しているのかもしれないので、あまり痛みが続く場合、他の症状でも続く場合は嫌がらずに病院にいきしょう。
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