こんにちは、ヒロ彦です。この記事では去年の冬君と別れの感想とネタバレについて書かれています。
さて、遅くなりましたが「去年の冬君と別れ」を見てきました。
もともと中村文則ファンでして、暗い世界観だけど嫌な後味のない甘い読後感が好きなのでよく読んでました。
去年の冬君と別れも、原作小説が好きで、Kindleで買って読んでいます。原作版もめっちゃおもしろいので、ぜひ読んでみてください!
あの2重3重に張り巡らされた伏線からの、開放感をもう一度味わいたくて映画館に行ってきました。
以下はネタバレありで感想が書かれていますので注意してください!
去年の冬、君と別れあらすじ
フリーライターの恭介(岩田剛典)は、ある企画を優秀な雑誌の編集者の小林(北村一輝)に持ち込みます。
内容は、木原坂雄大(斎藤工)という異端のカメラマンが撮影中に起こした火災を越した事件。モデルをしていた盲目の女性 吉岡亜希子(土村芳)が焼け死んで命を落とした事件でした。
しかし姉の木原坂灯里(浅見れいな)の手助けもあって、木原坂雄大は無罪になってしまいます。
これに疑問をもった恭介が警察の判断を疑って、木原坂雄大を追っていきます。
そして自分婚約者が木原雄大に燃やされるという衝撃の事件に次第に巻き込まれていく。
【公開】
2018年3月10日
【原作】
中村文則
教団Xを読書大好き芸人で紹介されてから知りました。暗くて人間の本質にせまった物語が得意。
教団Xは止まらなくなるくらい面白いから、マジで読んでみて。
【監督】
瀧本智行
イキガミ、脳男、犯人に告ぐの監督。
どれも見たことないけど、脳男は見てみたい。
去年の冬、君と別れの口コミ
映画「去年の冬、君と別れ」口コミ評判良いからレディースデーだから行ってきた。
こりゃおもしろい! pic.twitter.com/Qt4UD5kvVf— tomato (@nakotomato) 2018年4月4日
そう、おもしろいのよ。
じわじわと気持ち悪くなってきた…
映画の影響受けすぎ。弱い。
それだけ真に迫っていたということかも。
去年の冬、君と別れ
すごかったよ— そめ (@some0503) 2018年4月10日
岩田君の演技が真に迫ってたよね。
『去年の冬、君と別れ』
ほんとにやばかった凄かった凄すぎるの一言。見て良かった。初めは岩田が出てるからって理由だったけど見て良かった。内容が深すぎる。騙された。予想の斜め上超えてきた。
みんな見るべきだと思います!— 林田颯斗🌈 (@rindaenjoy_1202) 2018年4月9日
やっぱり初見だと予想の上を行くよね!
映画「去年の冬、きみと別れ」のキャスト
耶雲恭介(岩田剛典)
物語の主人公、写真家の木原坂雄大の本を作るべく密着取材をしかけるフリーライター。真面目で暗い雰囲気なので、途中まで3代目のヒトって気づかなかった。
まさかポッキーのイケメンだとは。
松田百合子(山本美月)
恭介の婚約者で、マリッジブルーになりかけている女性。とにかくかわいい。
守ってあげたくなるゆるふわ女子。
木原坂雄大(斎藤工)
過去にモデルの炎上事件(物理)を起こした、イケメン写真家。彼以上に黒タンクトップと黒サルエルパンツが似合う人間はいるのだろうか。色気半端ない。
木原坂朱里(浅見れいな)
木原坂雄大の姉。ブラコンで、弟にべったり。
姉弟ともになのだが、めっちゃ色気あるお姉さま。普通にファンになってしまった。34歳には見えないよね。
吉岡亜希子(土村芳)
盲目の純朴な女の子。木原坂雄大のスタジオで焼け死んでいる。物語の鍵を握る女性。
小林良樹(北村一輝)
八雲が企画を持ち込んだ編集者。
じつは、原作では黒幕の立ち位置でした。僕は原作を知ってるから、逆に犯人がだれかわからなくなって混乱しました。
去年の冬、君と別れの挿入歌 はm-flo書き下ろしの「never」
エンディングで流れるんですけど、これが泣けるんですよ。
八雲君の純愛が、表現されています。
m-floがこの映画のために描き下ろしてくれたバラード曲で、16年ぶりにとなるシングルリリースでした。
去年の冬、君と別れのネタバレと原作との違い
原作との最大の違いは、原作は恭介が探偵役で小林が犯人役だったのに対して、
映画では恭介が犯人、小林が翻弄されながら追う被害者に変わったことでではないでしょうか。
原作のラストシーンは編集者の小林がウィスキーを飲みながら、「僕」に向かってネタバレをしていく最高にイカした場面なんだけど、あれを映画にも期待してしまった。
もしかしたら、小林に「王国」の木崎のような圧倒的な悪を期待していたのかも。
最後の最後まで、どんでん返しがあるのでは?
もう一度、僕を騙してくれるんじゃないかと期待していたけど、エンドロールが終わって叶わなかった。
原作から見てた厨としては、よくできているけど、あの小説を読み終えたときのようなガツンとした衝撃が欲しかったなー。
それを求めるのは酷なのかもしれないけど。
ただ、はじめてみる作品としてなら、豪華ストーリーにわかりやすく裏切ってくれるストーリーは素晴らしいのではないでしょうか。うまく原作を映画に昇華できていると思いました。
1回読んだだけでは理解できなかった部分や、各キャラクターのイメージができたので2回目読んだ時の印象は随分違ったものになりました。
「去年の冬きみとわかれ」の意味
じつは原作読んだのが結構前なので、忘れている部分もあったのですけど
タイトルは、主人公の八雲君が復習を誓ったときの言葉なんですね。
冬の海をうつされたシーンは北海道を思わせるような、美しい景色なんだけど
あそこは二人が恋人どうしであったときの幸せがつまった思い出の場所。
そこで、殺された彼女のことを思いながらこうつぶやくのです。
「去年の冬、きみと別れ僕は化物になった」と。
純愛って裏返すと、その子のためならなんでもできるってことなんですよね。
死んだあとまで、こんな行動ができる恋愛ってエネルギーはフィクションの世界とは言え、凄まじい。
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